スナップは空けて待つ

スナップ写真は一瞬の出来事を切り取る瞬発力が必要、という印象がありますよね。
瞬発力はもちろん大切ですが、とっさの出来事に反応していたら、決定的なシャッターチャンスは逃してしまいます。
だって、「起こったとき」に気付いたら、シャッターを押すアクションはその後なのですから。

スナップは、「反応」というより、「待つ」のがうまく仕留めるコツ。
それだけでも成り立つ構図を整えて、そこにアクセントになる
人や自転車、車などが入ってくるのを待ちます。

写真は、事務所の窓から桜並木と小学生を写したもの。
最初はバイクや自転車を入れてアクセントにしようと思っていたのですが、
ちょうど小学生の下校時間になり、黄色いランドセルを背負った子どもたちが歩いてきました。
ランドセルカバーのない子、走ってあっという間に過ぎ去っていく子。
いろんな子どもがいるなかで、桜の花びらを拾いながら、まったりと歩いている女子二人組を発見。
きっとゆっくり通り過ぎてくれるだろうと予測して、スペースを空けて構図を整え、
画面内に入ってくるのを待って、シャッターを切りました。

下の写真も同じように、構図を作ってから誰かが入ってくるのを待って撮っています。

ときどき、車道に出て桜を撮っている人がいたので、狙ってパシャリ。

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