一眼カメラの楽しさは「ボケ」にあり
一眼カメラを買ったばかりの知人や、オートから脱出できずに
家でカメラが眠っている知人におすすめするのは、
「絞り優先AE」にすることです。
撮影モードを、「A」や「Av」にして、
絞りの数値(F2、F4、F5.6……F16などと書いてあるところ)を
一番小さく、できる限り小さくしてみる。
そして、撮りたいものにできるだけ近づいて
シャッターを押してみます。
すると、背景がぼけた写真が撮れるはずです。
このボケこそが一眼カメラのもっとも楽しいところで、
なんだか急に上手くなったように感じます。
「小さい数値」の絞り値にすると、
次のような写真の楽しさを味わえます。
その1:撮りたいものが明確になる
ピントが合う範囲が薄いので、撮りたいところだけにピントが合い、
あとはぼけることで撮りたいものがはっきりします。
その2:玉ボケを楽しめる
背景にキラキラしたもの、たとえば電気や反射したグラス、葉っぱからの木漏れ日などが
あると、丸いボケになって写真のアクセントに。
その3:暗い場所でもブレずに撮れる
暗い場所で撮影すると、シャッター速度が遅くなって「カッ……シャ」とシャッターがおります。
遅ければ遅いほどブレやすいのですが、絞り値を小さくすることで、シャッター速度を
速くすることができます。ISO感度を上げることでもシャッター速度は速くできるのですが、
上げ過ぎると画質がざらざらで汚くなるので、絞りで調整したいところです。
一番小さくできる絞り値(開放絞り値)はレンズによって違って、
小さいほど楽しい写真が撮れてモチベーションも上がります。
開放絞り値の小さいレンズは単焦点レンズがほとんど。
なので、最初の1本は、単焦点レンズを買うことをおすすめしています。