晴れた日のダリアは順光でのっぺり撮る
バラ園やダリア園など、花がいっぱい咲いている場所に行くと、
どこを撮っても綺麗なので、なんとなくパシャリ、背景をぼかしてパシャリ、アップでパシャリ、と
「花に撮らされてしまう」ことになりがちです。
後から見返してみると、なんだか花だらけでゴチャゴチャしている…….
被写体が「どう撮っても絵になる」ほど、「撮らされない」ように
しっかりイメージを持っておくことが大切なのかな、と思います。
例えば…..
A 花びらが透けたドラマチックな感じ
B 花の色が鮮やかでテキスタイルのような感じ
C ふんわり柔らかく優しい感じ
この3つのパターンは、それぞれ適した花と光が異なります。
Aは、コスモスなど光に透ける薄い花びらの花を選び、晴れの日に逆光で撮る。
Bは、ダリアや菊など光に透けない密度のある花を選び、晴れの日に順光で撮る。
Cは、柔らかい光が似合う花で、日陰や曇り・小雨など明暗差が少ない光を選ぶ。
といった具合です。
先日、よく晴れた日にダリアを撮りに行ったのですが、どうも逆光で撮る気がせず、すべて順光で撮影しました。
なぜなら、光を背にしてしまうと、こんもりしたダリアが完全に影になってしまうからです。
太陽の光をストロボに見立て、花に正面から太陽光が当たるようにして撮影しました。
Bのパターンですね。
雲の形が良い時などは、順光で撮影するとカラフルで華やかな花が撮れます。