「透明感のある写真」はどうやって撮るの?

「透明感を感じる写真」ってありますよね。
写真がクリアというか、繊細というか、何とも言えない魅力を放つ写真は、
透明感を感じる写真であることが多い気がします。

では、この透明感はどうすれば出せるのか。

「やっぱり、APS-Cじゃなくて、フルサイズじゃないとダメなのでは?」

「クリアな高性能レンズが必要なのでは?」

「抜けのいい色味にするレタッチが必要なのでは?」

参考書にも答えが書いてないから、いろいろ考えて、いろいろと試してきました。
どれも間違いではありませんでしたが、透明感へのゴールにはほんの少し近づいただけで、
決定的な答えはなかなかたどり着けないまま数年間。。。

ところが最近、自分の写真に対して「透明感がありますね、コツな何ですか?」と聞かれることが多くなり、はっとあることに気づいたのです。

「透けているものを、逆光で撮っている、から??」

え、そういうこと?? 

透明感って、読んで字の如く、透明な感じ、だから、まぁ、そうなんです。。。

たとえば。。。
ガラスの花瓶を逆光で撮ると、「透けている!=透明だ!」という認識になる。
陶器などの光を通さない(透けない)花瓶だと「透けない=透明じゃない」という認識になる。

ガラスのコップを逆光で撮ると、「透けている!=透明だ!」という認識になる。
ガラスのコップを順光で撮ると、光に透けないから透明感は薄い。

グラスを逆光で撮ると、光が透けて見えるので透明感を強く感じる。
ガラスを順光で撮ると、透明感薄め。ガラスのような透明なものでも、光を通さなければ透明感は感じにくい。

逆光で透ける葉っぱは、透明感たっぷり。
でも、フラットな日陰で撮った葉っぱは透明感は感じない。

透明感あり。逆光で葉っぱが透けていて、透明度を感じる。

透明感なし。日陰の中のフラットな光で撮っているので、透け感はなし。

逆光で人物を撮るようなシーンでも、髪の毛が透けて光を纏っていると、透明感を感じますよね。
薄手の生地の洋服が光を通しているのも、透明だ!という認識になります。

海や川などの「水」も、透明感写真の王道。水中に透ける様子や、水面の反射を捉えることで透明感を感じさせる写真に。


ルールをまとめると。。。

・透明なものを撮る
・逆光・斜光で撮る
・光を透過させたり、反射させたりする

ただし、これは1つの解釈にすぎず、「透明感」の捉え方は他にもいろいろあります。
粒子の粗い低解像度のフィルム写真が、なぜ透明感を感じるのかは謎ですし。。。
ここでは割愛しましたが、透明感を感じる色、というのもあります。

でも、ひとまずはこの3つを意識することで、確実に透明感を感じる写真に近づくはず!!

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